第83回全国高校選手権

2005年1月10日東京 国立競技場 14時10分キックオフ

鹿児島実業(鹿児島) vs 市立船橋(千葉)




決勝開始です。
   
【鹿児島実業メンバー】

GK:17 片渕洋平

DF:3 重富朝登、5 岩下敬輔(Cap)、20 西岡謙太

MF:4 三代将平、6 上村豊和、7 坪内佑太郎、11 渡邊辰巳、
12 赤尾公

FW:9 栫大嗣→15 大脇辰也(後半14分)、
10 山下真太郎→14 渕木達也(延後5分)

サブ:1 柳元勇斗、2 伊集院俊弘、16 本城宏紀、
18 赤井田侑志、23 田之畑利生、13 永岩貞亮、19 豊満貴之


警告:大脇(後半34分)

【市立船橋メンバー】

GK:1 中林洋次

DF:3 谷津寛治、2 上福元俊哉、5 渡邉広大(Cap)

MF:6 鈴木智博、7 薬袋克己、8 中村勇紀、9 壽透、
15 小山泰志→19 白山智一(後半19分)

FW:10 榎本健太郎→13 鴇田将己(延前0分)、
14 森野徹→11 本山貴之(後半32分)

サブ:17 若月翔太、4 森下宏紀、16 押野多加志、
12 佐藤誓哉、20 佐藤洋介、18 渡邉俊



警告:なし

今年も息子達を連れて国立にやってきました。
地元代表韮崎戦はもちろんのこと、国見-藤枝東等にも足を運びました。


今回の決勝カードは国見が準決勝で敗退したとはいえやはりおおかたの予想通りだったのではないでしょうか。

そして、なによりも山梨のサッカー環境で小、中と 育った選手が2人も市船の中心選手として活躍していること、そしてその勇姿を応援する事も今回の楽しみのひとつになっていました。
その選手とは優秀選手にも選ばれた7番薬袋克己君と1年生ながら準決勝星陵戦で素晴らしいゴールも決めた15番小山泰志君です。

(出身チームフォルトゥナからの応援を見つけちゃいました。皆川さん来ているのかな?八ヶ岳F.Cの応援旗を掲げる日が近い将来くるでしょう)









試合の感想ですが、

応援した市船ではありましたが残念ながら市船のデフェンシィブな戦い方は今ひとつでした。

デフェンスとしての鍛えられた戦術、技術、ファインティングスピリッツ等はもちろん素晴らしいレベルであり勉強する点は多々ありましたが、サッカーがスポーツである以上、そして注目される試合であればあるほどチームコンセプトをよりポジディブに表現できるかが大切だとおもいます。
その点では鹿児島実業の方が少し勝っていたようでした。

両チームともにキャプテンがDFラインを統一し守備に関しては互角、あとは両チームがいかなる攻めを表現できるかが見所でもありました。

それでも強豪校同士で、選手達の試合経験も豊富、昨年の築陽のように自分たちの良い所を出し切ろう、当たって砕けろというよりは、相手の隙を90分で1回でも見つけものにしようという事が予想されるだけに悪い意味で私の予想通りの試合展開ではありました。

市船は サイド攻撃も少なく、鹿児島の早いボール回しについて行くのが中心となり、攻撃はカウンターのみでした。
それでも11人退いての守備は効果的なカウンターをするには厳しいものとなりベンチワークにも注目していました。

10番榎本君にもボールが上手く収まらず苦しい戦いでした。
後半小山泰志交代となりましたが、榎本君を下げ小山、白山の2トップで勝負の攻撃を期待していました。

サッカーはやはり点を取らなければ勝てないスポーツ。そしてゴールシーンほど人々の心に感動を生むシーンが多いのは過去の歴史からもご承知の事実です。

守備の意識があまりにも指導者講習会やセミナー等で言葉が一人歩きしているようにも思います。
講師の方の真意が伝わっていないようにも思います。
どのようなスポーツでもリスクを冒してのプレーや勝負所での大技等があって優勝を手にすることに人々は酔いしれ、感動が生まれ、目指す選手が生まれるのではないでしょうか。

昨年のトヨタカップしかり、勝利の神様はやはり攻めるチームに最後は微笑むのではないでしょうか。

話は市船戦に戻ります。

それでも昨年の平山のようなスター選手というか点を取れるスター選手不在だけに普通の高校生が頑張って洗練された高校サッカーの決勝戦であったのかもしれません。

高校サッカー日本一とユースチーム日本一が存在する今日ではありますが、

全国高校サッカー選手権大会が来年も感動を与える大会であり、国立を満員にする大会であり続けることを祈っています。 M.TABATA




お互い決定的チャンスもクロスバーを叩き、0-0で決着つかず。延長戦へ突入。



延長でも決着がつかず、、


PK戦へ。


市船7番。薬袋克己、、、、。山梨サッカー全員の応援を背に、、、、



無情にもポストの音が広い国立に響く。





鹿実が決めれば、、、、鹿実優勝。緊張の瞬間。













市船、、、今回は応援しました。

理由はもちろん山梨の選手が2人もこの高校選手権に中心選手として出場していたからです。

なかでも薬袋克己君は八ヶ岳フットボールクラブでも選手しとて関東大会へ出場した選手だったからです。

山梨の選手が全国のトップレベルのチームで活躍できることを実証し、これから続く子供達に自信と勇気を与えてくれました。

これからも山梨の選手達が全国レベルの技術を身につけ活躍してくれることでしょう。


鹿児島実業初の単独優勝

0(前半)0
0(後半)0
0(延前)0
0(延後)0
4(PK)2





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